2014年10月17日金曜日

フリーランスで働くということ

作家、柳美里さんが原稿料不払いのために休載を決められたそうです。(柳美里さんのブログ→

それに関連して、「コンテンツメーカーの待遇を早急に良くしないと、日本はどんどんつまらなくなるよ」という記事(→)も読みました。

私は作家ではないけれど、フリーランスという立場では同じ。翻訳料が振り込まれず、催促してようやく1/3だけ入ってきたこともあるし(そのあとはもう面倒であきらめてしまった)、出版翻訳の仕事をしたときにはあまりに安くて、時給計算したら絶対最低賃金下回ってたと思う。(でもそれはわかっていて引き受けたのでその出版社さんに恨みはありません。たくさん売れる本じゃないのでしょうがないのです。)

有給休暇がないとか会社でもらえる福利厚生のメリットがないとか、いろいろ不安定要素はありますが、いちばんの不安はいつ何時仕事がなくなるかもしれないこと。

私よりも優秀な人がたくさん出てきて私に仕事が来なくなる可能性もあるし、仕事の質はあまり変わらなくても私よりずっと安く引き受けますよとか、短期に大量できますよという人がいればそちらに行ってしまうだろうし、今たくさん仕事をいただいている翻訳会社が倒産しちゃったらとか、景気がすごく悪くなって翻訳外注する会社が激減したらとか、考えればきりがありません。

そして怖いのが自分の失敗。人間なので間違いを100%なくすことは不可能ですが、大きな間違い(たくさんすっぽり抜けていたとか、納期を間違っていたとか)があれば、たった一度でも今後まったく仕事が来なくなる可能性があるので怖いです。フリーランスって信用が勝負ですから。

実はほんの2日ほど前に失敗してしまいまして、表が切れていたのでそこでおしまいと思っていたら実は次のページに続きがあったという……。見直したときにも気がつかなかったんだなー。それで翻訳会社から夜メールが来ていたのだけど、もう私は寝ていて朝まで見ておらず、向うで対応してもらっていました。それなのに同じ会社からまた仕事の依頼をいただいて、感謝感謝です。「あの人に頼むと危ない」ってことになったら困りますから、もっと気をつけないと。

会社員でも自分の勤めている会社が倒産するとかあり得るので、フリーランサーだけが厳しい状況にいるわけでもないのですが、自由度の高い分、リスクも高い気はします。

とはいえ子どもがまだ一人では通学もできないなど今の自分の状況を考えると、今の働き方がいちばんよいのですけどねー。休みたいときに休むこともできるし(その分お金も入ってこないけど)。

これからも丁寧に仕事していきたいと思います。がんばろー。

0 件のコメント:

コメントを投稿