2014年1月15日水曜日

A Tale for Time Being

Ruth Ozekiさんの『A Tale for Time Being』のオーディオブックを聴きました。



最近、本はほとんどオーディオブック。そして読む本はほとんど渡辺由佳里さんのお薦めばかり。この本は由佳里さんがツイッター会議で決定された「2013年これを読まずして年は越せないで賞」の大賞に選ばれた作品です。(その他受賞作はこちら→

この前友人宅に遊びに行ったとき、最近読んだおもしろい本の話になりました。私もこの本のことを話し始めたのだけど、「日本のティーンエイジャーの話で、彼女はメイドカフェで働いていて……あ、メイドカフェというのは女の子がメイドの恰好をしてお客様に『ご主人様』と言ってくれるカフェで、お客さんはちょっとオタクっぽい人が多くて……」と言ったら、相手がちょっと変な顔をしたので、慌てて「でも変態の話じゃなくて、彼女の大伯母さんは104歳の尼僧で、彼女はその伯母さんのお寺に修行に行くの」と説明を続けたのですが、きっとどんな本なのか全然わかっていなかったでしょう(笑)。特攻隊の話も出て来るし、シリコンバレーも出て来るし、どの部分を切り取るかによってこの本の印象は全く変わってくるでしょうね。

ということで、私はうまくまとめられませんが(汗)、由佳里さんがブログでうまくまとめてくださっているので、こちらをどうぞ→

由佳里さんのブログに書かれている通り、オーディオブックは著者本人が読んでいて、日本語などの発音もよく、楽しんで聞けました。著者自身がこの小説中に出てくることもあって、小説ではなく事実を聴いているような錯覚に陥り、それがまた効果を高めていてよかったです。(Naoも本当にどこかにいるのではないかと思えるくらい。)

著者のRuth Ozekiは日系(お母様が日本人)の作家で、ずっと前に彼女の『My Year of Meats』を読んだことがあります。日本で放送されるアメリカ産牛肉のPRのための料理番組(アメリカの一般家庭で料理してもらう)制作に関わる日系女性が主人公で、これもとてもおもしろい本でした。(注:肉食する人にとっては読みたくない場面もあるかもしれません。)

この本のことをFBに書いたら、去年カナダに引っ越した友人が「今、彼女が私の町に来ていて、本のサイン会があります」とのことでした。うちの町にも来ないかな~。一度会ってみたいです。

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