2013年12月3日火曜日

Tuesdays with Morrie

『Tuesdays with Morrie(モリー先生との火曜日)』のオーディオブックを聞きました。


これはノンフィクションで、ジャーナリストのミッチが大学時代の恩師モリー先生がALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかって余命わずかであることを知り、毎週火曜日にモリー先生を訪ねて聞いた話をまとめたものです。

モリー先生の人生哲学はシンプルで真理をついています。

ミッチに「もし一日24時間だけ以前のようにからだが動くとしたら、何をしたい?」と聞かれた先生は、「友だちと会って話してゆっくりディナーを食べて散歩して……」と答えます。ミッチは「海外旅行したいとかないの??」と言うのですが、死ぬ前に大切に思うことって、きっとささやかな日常ですよね。

モリー先生の素晴らしいところは、人生にとって大切なことに病気になる前から気がついていたこと。

実は私、夏に2か月くらい咳が止まらず、肺がんだったらどうしようと思ったことがありました。そのときにもし本当に肺がんであと少ししか生きられないということになったら何をしたいか考えましたが、やはりモリー先生のように家族と普通の生活をして暮らしたいと思いました。自分の時間が限られているなら、その大切な時間は家族にご飯を作ったり、娘の宿題を見てやったり、読書したりして普通の日常を過ごすのに使いたいと思いました。

私の咳は近くでやっている大きな道路工事のせいだったようで、道路の舗装が済んで土ぼこりが収まったら止まったのですが、自分にとって何が大切なのか考えてみるよい機会になりました。

そのあとこの本を読んだので、モリー先生の言葉がいっそう心に沁みました。

収入を上げるとか大きな家に住むとかよい仕事に就くとか、そういったことについ熱中しがちですが、自分にとって本当に大切ことを意識しながら生きていきたいと思います。

この本は★5つ。内容も難しくないし、オーディオブックで聞いたらすぐに終わってしまいました。本も短いのかな?

この本を基にした映画もあります。(日本語版はこちら→

4 件のコメント:

  1. ジュンジュン,素敵な本を紹介してくれてありがとう。
    私も早速 図書館に行って探してきます♪

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    1. Nobukoさん、モリー先生はブランダイス大学の教授だった方で、ニュートン在住でした。そういう点でも親しみもって読めたよ!

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  2. 私はこの本、10年前くらいに読みました。この本に感動して、"The Five People You Meet in Heaven" と"For One More Day"も読みました。彼の本、すごく読みやすいし、とても良い本ばかりです。

    あ、そうそう最近ボストン地方の面白い本読みましたよ。"Defending Jacob"。これもニュートンが舞台です。あとStill Aliceもすごい考えさせられる本で、これまたチャールズ川をランニングして..という場面もあって、junjunさん親しみ持てると思いますよ。

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    1. さすが読書家のAyaさんだけあって、読んでましたね~。"The Five People You Meet in Heaven"は前に読んだことがあって、このMorrieの本を読んだあとで著者が一緒だったことに気づきました。
      ”Defending Jacob”は知りませんでした。探してみますね。"Still Alice"は読みたい本の1つ。著者が知り合いの知り合いで、この本のことは前から聞いていたのです。読みたい本がどんどんたまっていくからスピードアップして読まないとね!
      ほかにもまたお薦めの本があったら教えてください。

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