2013年12月29日日曜日

やれる人がやる

さっき別ブログに娘の「くるみ割り人形」ネズミ役出演のことを書いたのですが(→)、その中で思い出したことがひとつ。

それはボランティアのこと。

一応プロのバレエ団の公演ではあるのですが、劇団のスタッフだけでは足りずに親のボランティアが大変重要で、期間中一家族最低4回は何かボランティアをしてくださいということになっています。

内容はリハーサルや本番の日のチェックイン・チェックアウト、ネズミなど小さい子たちの待ち時間の子守り係、メイクアップやヘア係、劇場案内係など。私もチェックイン・チェックアウトやネズミの子守り、劇場案内係などを5、6回やりました。

最終日にはこれまでボランティアをやった親にお礼としてオーナメントが配られました。(いろいろありましたが、私はRat Kingのをもらいました。)


その日たまたまチェックイン係をしていたのでこれを渡す係にもなり、それで気づいたのですが、ボランティアをやったのは半数程度。全員がやったわけではありませんでした。やっていない親が半数。そしてかなりの数の親が4回だけでなく、ほぼ毎回のようにボランティアをしています。

でもそれで問題にはなりません。学校のボランティアなどもそうだけど、「やれる人がやればよい」という雰囲気。ボランティアが足りない時はメールが回ってきて「一人4回お願い!」と頼まれますが、やらなかったから責められるといったことはありません。実際、仕事の関係でどうしても時間が取れない人、子どもが多くて無理な人、言葉の問題で難しい人(私もかな??笑)などいますよね。

そして親だけでなく、ティーンエイジャーくらいになると友人がボランティアとして来ていることもあって、これも微笑ましいなあと思いました。友だちをそういう形で応援してあげるって素晴らしいですよね!


2013年12月3日火曜日

Tuesdays with Morrie

『Tuesdays with Morrie(モリー先生との火曜日)』のオーディオブックを聞きました。


これはノンフィクションで、ジャーナリストのミッチが大学時代の恩師モリー先生がALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかって余命わずかであることを知り、毎週火曜日にモリー先生を訪ねて聞いた話をまとめたものです。

モリー先生の人生哲学はシンプルで真理をついています。

ミッチに「もし一日24時間だけ以前のようにからだが動くとしたら、何をしたい?」と聞かれた先生は、「友だちと会って話してゆっくりディナーを食べて散歩して……」と答えます。ミッチは「海外旅行したいとかないの??」と言うのですが、死ぬ前に大切に思うことって、きっとささやかな日常ですよね。

モリー先生の素晴らしいところは、人生にとって大切なことに病気になる前から気がついていたこと。

実は私、夏に2か月くらい咳が止まらず、肺がんだったらどうしようと思ったことがありました。そのときにもし本当に肺がんであと少ししか生きられないということになったら何をしたいか考えましたが、やはりモリー先生のように家族と普通の生活をして暮らしたいと思いました。自分の時間が限られているなら、その大切な時間は家族にご飯を作ったり、娘の宿題を見てやったり、読書したりして普通の日常を過ごすのに使いたいと思いました。

私の咳は近くでやっている大きな道路工事のせいだったようで、道路の舗装が済んで土ぼこりが収まったら止まったのですが、自分にとって何が大切なのか考えてみるよい機会になりました。

そのあとこの本を読んだので、モリー先生の言葉がいっそう心に沁みました。

収入を上げるとか大きな家に住むとかよい仕事に就くとか、そういったことについ熱中しがちですが、自分にとって本当に大切ことを意識しながら生きていきたいと思います。

この本は★5つ。内容も難しくないし、オーディオブックで聞いたらすぐに終わってしまいました。本も短いのかな?

この本を基にした映画もあります。(日本語版はこちら→