Ron McNairは1986年のスペースシャトルチャレンジャーの事故で亡くなった宇宙飛行士。彼の子ども時代の逸話を題材にした本『Ron's Big Mission』を昨夜子どもに読んであげました。
飛行機乗りになることを夢見ていた小さな少年が夢を叶えて宇宙飛行士にという話だろうと思って読んでいくと、様子が違います。黒人に対する不当な扱いと戦うという話でした。
1959年、Ronが9歳の頃のこと。当時彼が住んでいたサウスカロライナでは黒人は図書館で本を借りることができず、毎日図書館に通い、その場で読まなければなりませんでした。
ある日Ronは図書館のカウンターで本の貸し出しをお願いします。黒人には貸し出せないというルールがあるために白人女性が「私が借りてあげましょう」というのも断り、どうしても貸し出してほしいと言い張り、警察まで呼ばれる大騒ぎに。
最終的には図書館の責任者がルールを曲げて貸し出しカードを作ってくれるのですが、ほんの数十年前まで不当な扱いが多くあったことに改めて気づかされました。
図書館でRonは自分と似た子が載っている本を探すのですが、あまりありません。たいてい白人ばかりが取り上げられているからです。
ここでうたこが、「なぜ? みんな白人のほうが好きだから?」と。
「白人が白人を好きだからじゃないの。うたこは茶色いから茶色い人が好き?」と言うと、「私は白人も好き」
当たり前ではありますが、素晴らしい態度! みんなこうでないとね!
Ronが本を貸し出してもらえない場面では"It's not fair!!"と怒っていました。
ところで、Pの家族はほぼ100%ブラックファミリーです。
イースターの昨日はPママの教会のサービスに出ましたが、アフリカンアメリカンの教会のため、MITの講堂ほぼ満員で非黒人はおそらく5人ほど。あとは全員ブラックの人たちです。
Pの家族もみんな黒人で、これまで私とPパパの奥さん(フィリピン人)以外にブラックでない人を見たことは一度もなく、昨日の集まりで初めて白人メンバーが現れ、ちょっとびっくりしました。P甥の奥さんの弟の奥さん(遠いね)。
住んでいるところもそうだし(この辺はわりと混じっているけど、分かれていることが多い)、Pが「そういえば今の職場もすごくWhiteだなあ」と。大学もPが行ったところは超White。今の時代、あからさまな差別などはなくなったけど、まだまだ分離していますね。(単に混じればよいというものでもないでしょうが)。
子どもの本をきっかけになんだかいろいろ考えさせられました。
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